コラム
2022/08/03
土地の購入
知っておきたい土地の購入の注意点!後悔ポイントも紹介
念願の土地を購入し、これから家を建てるとします。
大変ではあるものの、やりがいのある期間です。
しかしお目当ての土地を購入するにはいくつかの注意点もあります。
また、何より勉強になるのが失敗の事例。
今回は土地購入の注意点と、よくある後悔した点をまとめていきます。
土地を購入する際の注意点
ネットや不動産業者の広告には多くの土地情報が並んでいます。
これらのほとんどは問題なく建物を建てられる土地です。
ですが、中には特殊な土地も紛れています。
また、自分やその家族にはふさわしくない物件も確かにあるものです。
こうした土地を避けるための注意点についてみていきましょう。
家を建てられるかどうか
まずは根本的な問題から考えてみます。
実は家を建てられない土地もあるものです。
例えば接道義務を満たしていない土地。
接道義務とは道路幅員4m以上の道路に2m以上接していないと
建物が建てられないというルールのことです。
この他、市街化調整区域では建物の建築が制限されます。
このように不動産の中には、そもそも家を建てられない土地もあるのです。
交通の便、周辺環境について
交通の便や周辺環境は購入した後で変更することのできないものです。
電車で通勤しているのに駅から遠いのは不便なもの。
静かな環境を望んだのに繁華街の隣ではその希望は達成できません。
こうした、自分たちの力では変更できないことについては簡単に妥協しないようにしましょう。
インフラが整備されているか
電気やガス、上下水道などのインフラが整備されているかも重要です。
上水道の人口カバー率は99%近くありますが、
その土地への引込施設が整っていないこともあります。
こうなると水道の負担金を支払い、水道を引く羽目になるのです。
生活に必要な設備が必ずしも整備されていないこともあります。
災害に強い土地かどうか
新しい場所に住み始めるにあたって心配なのが災害です。
近年はゲリラ豪雨、線状降水帯といった新しい言葉もでてきました。
安心して住むには、災害の有無や可能性を調べておくことが必要な世の中なのです。
災害の可能性については市町村がハザードマップを整備しています。
このハザードマップの見方を中心にみていきましょう。
ハザードマップの見方
ハザードマップは災害発生の可能性や予想される被害などを図面に書き込んだものです。
地震や洪水、土砂崩れといった具合に災害ごとに作成されています。
基本的には自分の土地の周りでどんな災害が発生しそうなのか確認すればよいでしょう。
ハザードマップは市町村の窓口や国土交通省のサイトで確認することができます。
姫路市のハザードマップは、
姫路市Webマップ(https://www.sonicweb-asp.jp/himeji/)で見ることができます!
ハザードマップの見方はこちらをチェック→災害対策にハザードマップを活用しよう!
地盤の強さも調べよう
災害と同じくらい大切なものに地盤の強さがあります。
地盤が弱いと地盤改良が必要な場合や、
建物の設計変更などの負担が発生する可能性があるのです。
個別の土地は地盤調査をしないと判明しません。
ですが、その土地を含めた周辺エリアの地盤の強さは図書館の市町村誌や郷土資料から判明することもあります。
曜日や時間帯を変えて現地を見に行く
これらの調査項目は曜日や時間帯を変えて何度か現地に行くことがおすすめです。
昼と夜では周辺の雰囲気が異なることもあります。
平日と休日でも賑やかさが違うこともあるのです。
一度だけの訪問ではその土地の状況はわかりません。
意中の土地があれば何度でも見に行きましょう。
土地購入で後悔したこと
多くのことを調べてやっと購入した土地。
そこまでしても土地購入で後悔してしまうことがあるもの。
その多くは予算オーバーや環境の悪さなど、
「こんなはずではなかった」という言葉に集約されます。
ただ幸いにして、今はこのような後悔したデータも揃っています。
先に土地購入をした人たちがどんなことで後悔したのか、確認していきましょう。
予算オーバーしてしまった
いわゆる「あるある」といわれる現象です。
ただ、これには単純に土地価格の予算がオーバーした場合と
諸費用を含めてオーバーした場合の2種類があります。
土地の購入には仲介手数料、
登記費用といった土地価格以外の費用もかかるものです。
こうした諸費用も考慮しておかないと、
予算オーバーは簡単に生じる現象となります。
通勤・通学・買い物に不便な立地だった
土地を購入して家を建てたのはいいけれど、
生活してみたら意外と不便だった、というのはよく聞く話です。
実際には駅まで遠かった、頼りにしていたスーパーが撤退した、
というのは考えられます。
これらは事前の調査である程度回避できるものの、
住んでみなければわからないもののひとつです。
実際住むと近隣環境が悪かった
静かな環境だと思ったのに、夜は賑やかだった。
朝や夕方は家の前の道が通勤の車の抜け道だった、
といったこともあります。
これはいろいろな時間に現場を訪れることで回避することが可能です。
「現場に何度も行くべし」は刑事の心得ですが、不動産にもあてはまります。
数年で環境が変わってしまった
南側は空き地だったけれど、
数年したらマンションが建ってしまい、日が当たらない。
こうした事態も実際にはあります。
購入時の環境はそのまま未来永劫保証されるわけではありません。
また、周辺環境を変えるような力を個人は通常持っていないものです。
購入時に周辺の開発計画を調べるのが限度となります。
迷っている内に他の人に買われてしまった
せっかく気に入った物件が出てきたのに、
迷っている内に他の人に購入されてしまうのは何ともやり切れません。
ただ、迷ってしまう気持ちもわかります。
何しろ、人生でも一、二を争う高額な買い物です。
簡単に結論がでないこともあります。
事前に明確に基準を作成しておき、この基準に沿わないものは買わない、
といった足切りポイントを設けるとよいでしょう。
目的やライフスタイルに合わせて土地選びを
不動産の購入に100点満点はない、と言われています。
すべての要求を満たすような不動産は存在しないのです。
そんな中でも100点に近い、なるべく理想に近い不動産を探したくなります。
条件に順位をつけ、
目的やライフスタイルに応じて何を優先するか決めておくとよいでしょう。
100点満点はなくとも、理想に近い土地を見つけることは十分可能です。
自分にあった不動産を探してみましょう。