コラム
2025/09/23
不動産売却 土地売却
【姫路の土地売却】測量費用の相場と節約術を解説
土地売却するなら測量が重要な理由
土地を売却するとき、「測量は必要なの?」と疑問に思う方は少なくありません。特に姫路市のような歴史ある街では、古くからの住宅地が多く、境界が曖昧になっているケースも珍しくないのです。
測量とは、土地の面積や境界線を正確に測定する作業のこと。三脚の上に機器を設置し、ポールを見ている作業服姿の人を見かけたことがある方も多いでしょう。
実は、土地売却において測量は必須ではないものの、実施しておいた方が良いケースがたくさんあります。
では、具体的にどんな場合に測量が必要になるのでしょうか?
土地売却時に測量が必要になるケース3つ
土地売却を考えている方にとって、測量は追加費用がかかる作業です。しかし、次のようなケースでは測量を行うことで、スムーズな売却につながります。
境界が不明確な場合、買主は「本当にこの範囲が購入する土地なの?」と不安を感じるものです。測量によって境界を明確にすることで、安心して取引を進められるのです。
1. 隣地との境界がわからない場合
隣の土地との境界線が不明確なケースは意外と多いものです。ブロック塀などで仕切られていても、そのブロック塀が正確な境界線上にない可能性もあります。
住宅密集地では、越境して建物が建てられているケースも少なくありません。
境界トラブルは買主にとって大きなリスク。このため、隣地との境界があいまいな場合には測量をして、境界を確定しておく必要があるのです。
2. 実際の面積と登記簿記載の面積が異なっている場合
現在の登記簿のもとになったデータは、かなり古い場合があります。当時の測量技術では測量の誤差がかなり大きかったのです。
現在はGPSを駆使するなど精度は格段に向上しています。測量精度の違いにより、実際の面積と登記簿記載の面積が異なる場合があるんですね。
このような場合は売主や買主の一方が不利にならないように測量を行い、境界や面積をはっきりさせておくことが大切です。
3. 高額な土地である場合
土地の価格が高額になるほど、誤差がある場合は取引価格への影響が大きくなります。姫路駅周辺など人気エリアの土地は高額取引されることが多いですよね。
たとえ杭が1センチだけずれていても、そのずれに伴う価格の誤差は大きくなります。こうした土地の取引では、わずかな誤差でも価格に影響を与えるため、測量が必須なのです。
測量図の種類と特徴を知っておこう
測量図といっても、実はいくつかの種類があるんです。同じ測量士や土地家屋調査士が行なった測量でも、測量精度は同様でも法律的な取り扱いは異なります。
どんな測量図面があるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。
地積測量図とは
地積測量図は法務省が定めた規則に基づいて作成された測量図です。その測量結果は登記簿にも反映され、測量図は法務局に保管されます。法的な効力も強いといえますね。
この地積測量図があれば、確定測量図の代わりにすることも可能です。
ただし、古い地積測量図だと、精度が低い場合もあるので注意が必要です。姫路市のような歴史ある街では、古い地積測量図が残っているケースも少なくありません。
現況測量図とは
現況測量図は簡易的な測量図で、仮測量図とも呼ばれます。精度自体は他の測量図と変わりません。
ただし、境界の立会いを行なわずに作成するため、隣地所有者や道路所有者である市町村の同意を得ずに作成されています。隣地所有者などの同意がないため、効力が弱いのです。
確定測量図とは
確定測量図はその土地の隣地や面している道路の所有者の立会い、隣地境界の同意を受けて作成する測量図です。周囲の土地の権利者から同意を得ているので、土地の売却の際は確定測量図を提出することが基本となっています。
確定測量図には、付属資料として隣地所有者による立ち会いの同意書、立ち会い時の写真などが添付された報告書が付されることもあります。
土地売却では、この確定測量図があると買主に安心感を与え、スムーズな取引につながりやすいでしょう。
姫路市での土地測量にかかる費用の相場
土地の取引でもなければ、なかなか依頼する機会もない測量。この測量にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
一般に測量は、長方形の土地と複雑な形状の土地では費用が変わります。また、隣地所有者や道路境界確定の有無によっても変わるのです。
姫路市での土地測量にかかる費用相場を見ていきましょう。
現況測量の費用相場
現況測量は比較的安い費用でできます。それは隣地所有者などの立会いなどが必要ないからです。
姫路市内でシンプルな形状の土地ならば、10万円から20万円ほどで測量できます。確定測量に比べて安価ではありますが、売買契約の際に確定測量を要望されると二度手間になってしまうので注意が必要です。
確定測量の費用相場
確定測量は現況測量に比べると高価になります。道路境界などの立会いが必要で、時間もかかるからです。
姫路市内での確定測量の費用相場は、シンプルな四角形の土地で20万円から30万円程度。複雑な形状の土地だと30万円から50万円程度かかることもあります。
また、土地の面積が広くなるほど費用は高くなります。100坪を超えるような広い土地だと、50万円以上かかることも珍しくありません。
測量費用は決して安くはないですが、境界トラブルを防ぎ、適正価格での売却を実現するための必要経費と考えるべきでしょう。
測量費用に影響する要素
測量費用は様々な要因で変動します。主な要素としては以下のようなものがあります:
- 土地の形状(単純な長方形か複雑な形状か)
- 土地の面積(広いほど費用は高くなる)
- 隣地の数(多いほど立会いの調整が必要で費用増)
- 境界標の有無(既存の境界標がない場合は費用増)
- 地形の状況(傾斜地や障害物がある場合は費用増)
姫路市内でも地域によって地形や土地の特性が異なるため、具体的な費用は専門業者に相談するのが確実です。
土地測量費用を節約するための5つのポイント
測量費用は決して安くありませんが、いくつかの工夫で費用を抑えることができます。姫路市で土地売却を考えている方に向けて、測量費用を節約するポイントをご紹介します。
測量費用を節約したいけど、品質は落としたくない。そんな方は以下のポイントを参考にしてみてください。
1. 複数の業者から見積もりを取る
測量業者によって費用は異なります。姫路市内の複数の測量業者や土地家屋調査士から見積もりを取ることで、適正価格を知ることができます。
ただし、あまりに安い見積もりには注意が必要です。測量の品質が低いと、後々トラブルの原因になることも。
信頼できる業者を選ぶためにも、口コミや評判も合わせて確認しましょう。
2. 既存の測量図を活用する
過去に測量が行われていれば、その測量図を活用できる可能性があります。法務局で地積測量図を取得し、それを基に必要な部分だけ再測量することで、費用を抑えられることもあります。
特に姫路市のような歴史ある地域では、過去の測量データが残っているケースもあるので、まずは確認してみましょう。
3. 隣地所有者との事前調整を行う
確定測量では隣地所有者の立会いが必要です。測量業者が隣地所有者との日程調整を行うと、その分の手間賃がかかります。
事前に自分で隣地所有者と日程調整を行い、スムーズに立会いができるよう準備しておくと、測量業者の手間を減らせるため、費用を抑えられることがあります。
4. 測量のタイミングを考慮する
測量業者は繁忙期と閑散期があります。一般的に年度末の2月〜3月は繁忙期となり、費用が高めに設定されることもあります。
反対に、閑散期である夏場や年始は比較的安く依頼できる可能性があります。売却を急いでいない場合は、測量のタイミングも考慮してみましょう。
5. 売買契約で費用負担を交渉する
土地売却の際、買主と費用負担について交渉することも可能です。
特に買主が金融機関からローンを組む場合、測量図が必要になることが多いため、費用の一部または全部を買主が負担するケースもあります。
売買契約の際に、不動産会社を通じて交渉してみましょう。
測量なしで土地を売却するリスクとは
測量費用を節約するために、測量せずに土地を売却することも可能です。しかし、それにはいくつかのリスクが伴います。
測量なしで売却する場合のリスクを理解した上で、判断することが大切です。
境界トラブルのリスク
測量をしないと、将来的に隣地との境界トラブルが発生する可能性があります。特に姫路市のような古くからの住宅地では、境界が曖昧になっているケースも少なくありません。
境界トラブルは、最悪の場合、裁判に発展することもあります。その場合、測量費用よりもはるかに高額な費用がかかることになるでしょう。
売却価格が下がるリスク
測量図がないと、買主は不安を感じるため、その分の値引きを要求されることがあります。特に不動産会社や投資家など、不動産取引に詳しい買主ほど、測量図の有無にこだわる傾向があります。
結果的に、測量費用以上の値引きを余儀なくされるケースも少なくありません。
売却期間が長引くリスク
測量図がない物件は、買主候補が限られる可能性があります。特に金融機関からローンを組む買主は、測量図を求められることが多いため、測量図がないと購入を見送られることもあります。
姫路市の不動産市場では、測量図があることで売却がスムーズに進むケースが多いです。売却を急いでいる場合は、測量を行っておくことをおすすめします。
姫路市で信頼できる測量業者の選び方
測量は専門性の高い作業です。信頼できる業者を選ぶことが、適正な費用で質の高い測量を受けるポイントになります。
姫路市で信頼できる測量業者を選ぶためのポイントをご紹介します。
資格と実績を確認する
測量を行うには、測量士または測量士補の資格が必要です。また、土地家屋調査士は境界確定に関する専門家です。これらの資格を持つ専門家に依頼することが重要です。
また、姫路市内での測量実績が豊富な業者を選ぶことで、地域特有の事情にも対応してもらえます。
複数の見積もりを比較する
測量費用は業者によって異なります。最低でも3社程度から見積もりを取り、費用だけでなく、測量の範囲や内容も比較しましょう。
あまりに安い見積もりには注意が必要です。適切な測量を行わず、後々トラブルの原因になることもあります。
地元の業者を優先する
姫路市内の地元業者は、地域の特性や過去の測量データにも詳しい可能性があります。また、アフターフォローも受けやすいというメリットもあります。
地元の不動産会社に相談すれば、信頼できる測量業者を紹介してもらえることも多いでしょう。
まとめ:姫路市での土地売却と測量の重要性
姫路市で土地を売却する際、測量は必須ではないものの、境界トラブルの防止や適正価格での売却を実現するために重要な役割を果たします。
測量が必要なケースとしては、隣地との境界が不明確な場合、登記簿の面積と実際の面積が異なる可能性がある場合、高額な土地である場合が挙げられます。
測量図には地積測量図、現況測量図、確定測量図などの種類があり、法的効力の強さが異なります。土地売却の際は、できるだけ確定測量図を用意しておくことがトラブル防止につながります。
姫路市での測量費用の相場は、現況測量で10万円〜20万円、確定測量で20万円〜50万円程度です。費用を節約するためには、複数の業者から見積もりを取る、既存の測量図を活用する、隣地所有者との事前調整を行うなどの方法があります。
測量なしで土地を売却することも可能ですが、境界トラブルのリスク、売却価格が下がるリスク、売却期間が長引くリスクがあることを理解しておきましょう。
姫路市で土地売却をお考えの方は、まずは信頼できる不動産会社に相談することをおすすめします。測量の必要性や費用対効果を含めた総合的なアドバイスを受けることで、スムーズな土地売却を実現できるでしょう。
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