コラム
2025/07/22
不動産売却 不動産買取
不動産売却の仲介手数料相場とは?節約術も解説
不動産を売却するとき、必ず頭に入れておきたいのが「仲介手数料」の存在です。これは不動産会社に支払う成功報酬のようなもの。売買契約が成立して初めて発生する費用です。
仲介手数料は売却価格によって変動します。売却価格の3〜5%程度と、高額な物件ほど手数料も高くなるため、あらかじめ相場を知っておくことが大切です。
「仲介手数料ってどうにか安くできないものなの?」
そう思う方もいるかもしれません。しかし、不動産売却は専門知識が必要な取引です。適正価格での売却や、複雑な契約手続きを安全に進めるためには、プロのサポートが必要になるケースがほとんど。その対価として仲介手数料が発生するのです。
では、具体的にいくらかかるのか、そして少しでも節約する方法はあるのか。この記事では、不動産売却の仲介手数料について詳しく解説していきます。
仲介手数料の計算方法と相場を知ろう
不動産売却の仲介手数料は、法律で上限額が定められています。この上限を超える手数料を請求することは違法となるため、多くの不動産会社はこの上限額を基準に設定しています。
計算方法は少し複雑です。売却価格によって計算式が変わります。
具体的な計算式は以下のようになっています。
不動産の売買額が200万円以下
物件価格×5%+消費税
不動産の売買額が200万円超~400万円以下
「物件価格×4%+2万円」+消費税
不動産の売買額が400万円超
「物件価格×3%+6万円」+消費税
また、2024年7月の改正で「低廉な空き家等」といわれる物件価格800万円以下の宅地建物の仲介手数料については、一律で上限が引き上げられ、買主・売主双方に最大33万円(税込)まで請求が可能となりました。
“空き家”とありますが居住中の建物や土地、区分所有建物も対象となり、これにより、低価格帯の不動産流通の促進が期待されています。
あなたの物件はいくらで売れそうですか?上記の表を参考に、大体の仲介手数料を計算してみてください。
仲介手数料の支払いタイミングと注意点
仲介手数料はいつ支払うものなのでしょうか?一般的には、半額を売買契約締結時、残りの半額を物件引き渡し時に支払うというのが慣例です。
ただし、これは法律で定められたものではなく、不動産会社によって異なる場合もあります。契約前に必ず支払いのタイミングを確認しておきましょう。
仲介手数料を支払う際の注意点として、以下の3つを覚えておきましょう。
- 仲介手数料には消費税がかかる
- 支払いのタイミングは契約書に明記されているか確認する
- 仲介手数料以外の名目で追加費用を請求されていないか注意する
契約書にサインする前に、仲介手数料の金額と支払いタイミングを必ず確認しておきましょう!
また、低廉な空き家の売買における特例を適用する場合、依頼者への事前説明と合意が必要です。不動産会社から十分な説明がなければ、質問してみることも大切です。
契約が成立しなければ仲介手数料は発生しません。仲介手数料はあくまでも「成功報酬型」の費用だということを覚えておきましょう。複数の不動産会社と契約していた場合でも、実際に売買を成立させた会社にのみ支払う形になります。
仲介手数料を節約する方法
不動産売却の仲介手数料は決して安くはありません。少しでも節約する方法はないのでしょうか?実は、いくつかの方法で仲介手数料を抑えることができます。
複数の不動産会社から見積もりを取る
不動産会社によって仲介手数料の設定は異なります。法律で定められているのはあくまで「上限額」であり、それ以下の金額で設定している会社もあります。複数の会社から見積もりを取り、比較検討することで、より良い条件の会社を見つけられる可能性があります。
仲介手数料無料・割引キャンペーンを実施している不動産会社を利用する
最近では、仲介手数料を無料や割引のキャンペーンを実施する不動産会社も増えています。こうしたサービスを利用すれば、大幅な節約が可能です。
無料や大幅割引を利用する場合、サービスの質が低下していないか、他の費用で取り返そうとしていないかなど、しっかり確認することが大切です。
買取を検討する
不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」の場合、仲介手数料は発生しません。早く確実に売却したい場合には選択肢の一つとなります。
ただし、買取価格は市場価格より低くなるのが一般的です。仲介手数料を節約できても、売却価格が下がることで、トータルでは損をする可能性もあります。慎重に比較検討しましょう。
仲介手数料以外にかかる不動産売却の費用
不動産売却では、仲介手数料だけでなく、他にもさまざまな費用がかかります。予想外の出費で慌てないよう、あらかじめ全体像を把握しておきましょう。
仲介手数料以外の主な費用は以下の通りです。
- 印紙税:売買契約書に貼る収入印紙代(売却価格により1,000円〜2万円程度)
- 抵当権抹消登記費用:住宅ローンがある場合に必要(司法書士報酬含め2〜5万円程度)
- 住宅ローン一括返済手数料:金融機関により異なる(残高の1%程度が平均)
- 譲渡所得税:売却益が出た場合に課税(所有期間や居住状況により税率が異なる)
- 引越し費用:新居への引越しにかかる費用
- 測量費:土地の境界確定が必要な場合(10〜50万円程度)
特に注意したいのが「譲渡所得税」です。売却価格から取得費と譲渡費用を差し引いた利益に対して課税されます。所有期間が5年以下の場合は短期譲渡として高い税率が適用されるため、売却のタイミングは慎重に検討しましょう。
これらの費用を含めた「手取り額」を事前に計算しておくことで、次の住まい購入や資金計画がスムーズに進みます。不明点があれば、不動産会社や税理士に相談するのがおすすめです。
姫路市で信頼できる不動産会社を選ぶポイント
仲介手数料は成功報酬です。だからこそ、確実に売却を成功させてくれる信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。特に姫路市で不動産を売却する場合、地域に精通した会社を選ぶことで、適正価格での迅速な売却が期待できます。
姫路市で信頼できる不動産会社を選ぶポイントをご紹介します。
1. 地域密着型で実績が豊富
姫路市の不動産市場は地域ごとに特性が異なります。長年その地域で営業し、豊富な取引実績を持つ会社なら、適正な査定価格や効果的な販売戦略を提案してくれるでしょう。
2. 集客力と販売力がある
不動産売却では、いかに多くの購入希望者に物件を見てもらえるかが重要です。広告力や顧客ネットワークが豊富な会社なら多くの買い手候補を集められるため、早期売却の可能性が高まります。
3. 売却後のサポートも充実
売却後の住み替えや税金対策まで、トータルでサポートしてくれる会社を選びましょう。特に次の住まいも探している場合は、賃貸物件の紹介や新築住宅の提案なども行ってくれる会社が便利です。
4. 複数の売却方法を提案してくれる
不動産売却には「仲介売却」と「買取」の2つの方法があります。あなたの状況や希望に合わせて、最適な方法を提案してくれる会社を選びましょう。
高く売りたい場合は仲介売却、早く確実に売りたい場合は買取と、柔軟に対応してくれる会社が理想的です。
まとめ:仲介手数料を理解して賢く不動産売却を
不動産売却の仲介手数料は決して小さな金額ではありませんが、適正な価格での売却や安全な取引のためには必要な費用と言えるでしょう。
この記事のポイントをまとめると:
- 仲介手数料の上限額は法律で定められている
- 仲介手数料の節約方法としては、複数社からの見積もり比較、キャンペーン活用・買取などがある
- 仲介手数料以外にも印紙税や抵当権抹消費用、譲渡所得税などの費用がかかる
不動産売却は人生の中でも大きな取引です。仲介手数料を含めた費用をしっかり理解した上で、信頼できる不動産会社と共に、満足のいく売却を実現しましょう。
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