コラム
2025/06/11
住宅ローン 土地とお金 土地の購入
住宅ローンの団信とは?生命保険の見直しポイントを解説します
これから住宅ローンを契約する際に知っておきたいのが、契約と同時に団信に加入することになる点です。
団信に加入する場合、これまで契約していた生命保険をどうするのか考える必要性があるでしょう。
このまま契約していた生命保険をそのままにするのか、
団信への加入を機に生命保険を見直す必要性があるのか分からない人も多いのではないでしょうか。
それでは、住宅ローンの団信とは何か、住宅ローンを組む際に生命保険は不要になるのか、
契約後に生命保険を見直すポイントについてご説明しましょう。
住宅ローンにおける団信とは?
住宅ローンにおける団信とは、団体信用生命保険のことです。
基本的に住宅ローンを契約する際に加入しなければなりませんが、現在加入している生命保険の補償内容と重複する可能性があるため、
生命保険の見直しをすることをおすすめします。
団信は基本的に死亡保険の一つであり、保険金額が住宅ローンの残高と同じなのがポイントです。
もしも住宅ローンが何らかの理由で返済できない状態になった場合、団信で支払われる保険金によって住宅ローンが完済できる仕組みになっています。
団信に加入する際には審査が行われるため、審査に通過できなければ団信に加入することができません。
つまり、団信に加入できなければ住宅ローンを組むことができなくなります。
団信に加入できない要因として挙げられるのは、以下の通りです。
・団信の審査基準を満たしていない
・告知が必要な病歴があるにもかかわらず告知しなかったため、告知義務違反になった
もちろん金融機関によって団信の審査基準は違いますが、健康告知をする義務があるにもかかわらず告知しなかった場合は
審査に通過できないので必ず告知しましょう。
住宅ローンを組むと生命保険は不要になる?
住宅ローンを組む際に団信に加入する場合、元々加入していた生命保険は不要になると思う人が多くいます。
結論から言えば、生命保険が不要になることはありません。
何故なら、団信の生命保険だけはカバーしきれない保障があるからです。
もちろん人によっては団信でカバーしてくれる保障内容で十分だという人もいるでしょう。
しかし、すべての人が団信の保障内容だけでカバーできるわけではありません。
特に気を付けたいのは、団信はあくまでさまざまな理由で住宅ローンの支払いが難しくなった時に残債を清算するための保障内容になっていることです。
もし契約者が亡くなったとしても遺族の生活は続きますし、3大疾病になったときも住宅ローンの残債がなくなるだけで病気の治療費や生活費が必要になります。
何らかの理由で長期間働けなくなったとしても、その間の生活費等が保障されるわけでも住宅ローンの支払いがなくなるわけでもありません。
団信にはこういった穴があるので、団信ではカバーしきれないところを生命保険でカバーする必要性があるでしょう。
住宅ローン契約後に生命保険を見直すポイント
住宅ローン契約後に生命保険を見直すポイントは、以下の通りです。
・保険の目的と保障額をハッキリさせる
・団信の特約の内容を確認する
それでは、住宅ローン契約後に生命保険を見直すポイントについてご説明しましょう。
保険の目的と保障額をハッキリさせる
改めて生命保険を見直す場合、団信の保障内容と合わせてどんな目的で保障してもらいたいのかを明確にする必要性があります。
万が一のときに備えるのはもちろん、どのくらいの金額を保障してもらいたいのかをしっかりと考えることが大切です。
生活費を保障してほしいのか、葬式代なのか、病気の治療費なのかなど、保障目的が明確になればおのずと保障金額もハッキリするでしょう。
団信の特約の内容を確認する
団信の保障内容は年々グレードアップしているのをご存知でしょうか。
たとえばガンに特化した団信や3大疾病に備えられる団信、8大疾病までもカバーできる団信などさまざまな特約があります。
したがって、これから加入する団信の保障内容をしっかりと確認することが重要です。
団信の保障内容を確認した上で、別の生命保険でカバーする部分を決めましょう。
まとめ
住宅ローンの団信は、万が一住宅ローンが返済できなくなったときに残債を返済するためのものです。
基本的に住宅ローンの返済に特化した保障内容になっていますが、近年では保障内容がグレードアップしています。
団信の保障内容を確認した上で、必要に応じて保障をカバーできる生命保険に加入することが大切です。
どうすればいいのか分からないときは、FPなどの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。