コラム

2024/03/13

土地売却 家・戸建て売却

空き家買取の相場に迫る

使わない空き家を買い取ってほしい」といった要望も聞こえてきます。

主に空き家の所有者からの悲痛ともいえる要望です。
空き家は「負動産」にもなりうる資産。
放っておいていいことは、ひとつもありません。
そんな空き家の処分方法のひとつに空き家の買取があります。

空き家買取の特徴や相場に迫ります。

 

 

空き家買取の相場

空き家買取とは、買取業者が空き家を買い取る手法です。

空き家買取の目的は空き家をリフォームしたり、解体して新たな建物を建てたりして再販売すること。
このため、相場で買い取ると買取業者が赤字となってしまいます。
その相場は地域によって異なるものの、おおむね5割から8割程度です。
相場よりもかなり安くなりますが、空き家の処分ができます。

 

 

 

空き家買取がオススメな理由

空き家買取は仲介によって売却する場合と比べていくつかのメリットがあります。
それは以下の3点です。

1.仲介手数料が必要ない

2.空き家が古くても売却できる

3.売主責任免除の場合もある

空き家買取をオススメする理由を説明していきます。

 1.仲介手数料が必要ない

空き家買取の場合、買主は買取業者自身です。
直接取引のかたちとなります。
ここには仲介業者の介在はありません。
それはつまり、仲介手数料がかからないということ。
買取業者は不動産会社であることが多いので契約書の作成や引き渡しの実務などはやってくれます。

物件価格の約3%かかってしまう仲介手数料がかからないのは、うれしいことです。

 

 2.空き家が古くても売却できる

空き家は使い道がないから空き家になっています。
その中には住めないくらい荒れている物件もあるものです。
こうした古くて使えないような空き家でも、買取業者の目線で再販売できると判断されれば、空き家買取業者は空き家を買い取ってくれます。
一般の人には難しくても、プロならば再活用できるのです。

すべての空き家を買い取ってくれるわけではありませんが、声をかける価値はあります。

 

 3.売主責任免除の場合もある

不動産の売却には、契約不適合責任瑕疵(かし)担保責任といった責任が伴います。
これは売却した空き家に不備があった場合に売主に課される責任です。
損害賠償や修繕など場合によっては高額になることもあります。
この売主に関する責任は、本来は空き家でも免除されません。

ただ、不動産会社である空き家買取業者が買い取る場合は売主責任が免除される場合もあります。

 

 

 

空き家買取のデメリット

空き家買取はいい話ばかりではありません。

多くの空き家が売却されないのは、空き家買取でも買い取ってもらえない物件もあるからです。
空き家買取のデメリットは以下の3点が代表的です。

1.不動産仲介よりも売却金額が低い

2.必ず買取してもらえるわけではない

3.悪質な不動産会社もいることに注意

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

 1.不動産仲介よりも売却金額が低い

価格は先ほど説明したように相場よりも低くなります。
都市部などで時間をかければ売れそうな空き家の場合は、仲介で売却したほうが高く売れる場合もあるでしょう。
空き家買取業者も利益を追求する業者です。
相場よりも安く購入しないと利益がでません。

空き家管理の手間やコストを考えたうえで、安いことを覚悟のうえで売却しましょう。

 

 2.必ず買取してもらえるわけではない

買取業者が手掛けても売れない空き家までは買い取ってくれません。
リフォームリノベーション工事をしたら売却できるような、物件がターゲットです。
一般の仲介では売れないような空き家でも空き家買取業者であれば買ってくれます。

ですが、どんな物件でも高値で買い取ってくれるわけではありません。

 

3.悪質な不動産会社もいることに注意

空き家買取業者には残念ながら優良な業者だけではありません。
中には悪質な業者もいます。
不当に安い値段で買い取る、強引に買い取るといった事例もあります。
初対面でこれらの悪質業者を見分けるのは至難の業です。

せめてその場で即答をしない複数業者と比較するいった対処をしましょう。

 

 

 

空き家の買取査定額をなるべく高くするコツ

空き家といえども買取査定額を高くするコツが存在します。
それは使用中の家と基本的には同じです。
それは以下の3点となります。

 

1.残置物は撤去すると見栄えがよくなる

2.ハウスクリーニングも実施

3.お金のかからない修繕は可能な限りやっておく

 

どういうことか、説明します。

 

 1.残置物は撤去すると見栄えがよくなる

荷物のない部屋はとても広く見えます。
反対に荷物、ゴミといった残置物が多い見栄えが悪いものです。
さらに残置物は撤去するのにお金がかかります
こうした理由から残置物があると見栄えと費用の面からもマイナスなのです。

残置物はなるべく処分したうえで売却に出しましょう。

 

 2.ハウスクリーニングも実施

これも見栄えをよくするための方法です。
クリーニングをしておくと評価があがります。
理想的なのは、クリーニング業者にしてもらうハウスクリーニングです。
ただ、ハウスクリーニングはお金がかかるのも事実。
もし時間があるならば、年末の大掃除レベルの清掃しておくとよいでしょう。

マンションの一室や戸建住宅であれば数日行えば、かなりきれいになります。

 

 3.お金のかからない修繕は可能な限りやっておく

修繕もしておくと評価はあがります。

ただ、これはお金のかからない、あるいは少額の修繕に留めておくべきです。
ドアノブの調子が悪い、水道の蛇口が壊れているといったレベルとなります。
自分で直せるか、業者に頼んでも少額で済むものに限定しましょう。

リフォームのような多くのお金がかかることは慎重にすべきです。

 

 

 

まとめ

空き家問題がクローズアップされてからずいぶん経ちました。
空き家買取によって空き家問題のいくつかは解決していることでしょう。
とはいえ、空き家買取といえども利益が必要です。
空き家を処分するには、空き家買取業者だけでなく、空き家の所有者も売却のために行動することが必要です。

 

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