コラム

2022/07/25

土地の購入

土地選びでは方角に注目!各方角の特徴を知っておこう

土地の方角は東西南北のほか北東などの八方向で表示されます。
日照は土地にとって、またその土地を利用する人にとって重要な要素のひとつです。
日本では特に南向きが好まれるものの、意外にも南向きにもデメリットはあります。
ここでは土地と方角の関係について考えていきましょう。

 

土地と前面道路の方角の関係

土地の方角前面道路がある方向を指します。
例えば土地の南側に道路がある場合、その土地の方角は南向きです。
角地のように複数の道路に面している場合には、より好まれる方角が表示されます。
南と東に道路がある場合、多くは南向きです。
マンションのキャッチコピーには「全戸南向き」といったものがありますが、
これも南向きが好まれることに理由があります。

 

方角と価格の関係は

この方角によって土地の価格は大きく変わってきます。
北向きの土地に対して南向きの土地の価格差5%とも10%ともいわれるのです。
割高な南向きの土地ですが、それでも南向きの土地から売れていくこともあります。
土地の方角は変更することができない要因のため、多少高くても売れていくのです。

 

方角を気にしない人も増えてきた

これらの方角を気にする人がいる一方で都心部を中心に方角をあまり気にしない人もいます。
また、建物の配置や設計で日当たりをよくすることも可能です。
昼間はあまり家にいないから日当たりの優先順位は低い、という人もいます。
このように土地と前面道路の方角について新しい動きも出てきました。

 

 各方角のメリット・デメリット

ここで方角ごとのメリットとデメリットを整理しましょう。
日本では南向きが好まれ、次いで東向き、西向き、北向きの順番です。
土地の価格も概ねこの順番でつけられることが多くなっています。
それぞれの方角のもつ特徴を把握していくことは、その特性を理解するうえでとても重要です。

 

南向き

道路が土地の南側にある場合、南向きと呼称されます。
南向き土地の中でも人気の区画です。
日当たりがよいことが南向きの人気の理由ではあります。
ただ、南向きが好まれるとはいえ、メリットばかりではありません。
南向き特有のデメリットも存在するのです。
南向きの土地のメリットとデメリットを整理しました。

南向き土地のメリット

南向きのメリット日照時間が長いことです。
洗濯ものも早く乾き、作物にもよい影響があります。
農業が主要な産業だった時代から南向きは重宝されているのです。
人気もあるため、売却価格も高めになり、早く売却できる可能性も高まります。
駐車場を南側に配置するので道路から建物までの距離を離すことも可能です。

南向き土地のデメリット

南向きのデメリットとしては、人気があるため競争率が高い傾向にあります。
分譲住宅で早く売れるのは南向きの敷地です。
また、同じ規模であれば他の方角よりも価格が高いため、取得費用が大きくなる恐れがあります。
場所によっては台風などの強い風を受けやすい地域や敷地があることもデメリットといえるでしょう。

 

東向き

敷地の東側に道路があるのが東向きとなります。
朝日を浴びることができるのが東向きの特徴です。
ただ、生活が多様化する現代ではそれがメリットである場合もあれば、
デメリットになることもあります。
東向きの土地のメリットとデメリットがどんな点にあるのかみていきましょう。

 

東向き土地のメリット

そのメリットは午前中に日が当たること。
そして気温が高くなる午後にかけて隣家によって日光が遮られるため、
気温が上がりにくくなることです。
朝日を取り入れることができるのも大きなメリットといえます。
朝日を浴びることは健康にもよいことです。
朝の光はふんだんに取り入れ、
厳しい西日を遮ることができるので南向きに次いで人気があります。

東向き土地のデメリット

日がかげるのが早いため、特に冬季は気温が上がりにくくなります
午後は隣家によって日光が遮られることもあり、暗いイメージになってしまうのです。
夏場は暑さを避けられることからメリットにもなるものの、冬場は寒くなってしまいます。

 

西向き

西向きの土地は正午から午後にかけて日差しが当たる土地です。
それは夕方まで日が当たるメリットでもあります。
また西日がずっと当たるデメリットでもあるのです。
西向きの土地にはどんなメリットとデメリットがあるのか、みていきましょう。

西向き土地のメリット

西向きの土地は隣家との関係で午後からでも日光が入りやすい土地です。
このため、午後から夕方にかけて暖かい状態が続きます。
午後も日差しが確保できることから、洗濯物も遅く干しても乾かせることが可能です。

西向き土地のデメリット

俗に西日ともいわれるように、夏の午後の日差しは強烈です。
西向きの土地は西日をまともに受けるため、
夏場はいつまでも気温が高い状態が続きます。
また、夏場は時間帯によって西日がまぶしいこともあるものです。

 

 北向き

一般的に人気がないのが北向きの土地です。
それでも建物の配置や設計によって北向きの土地の不利を補うこともできます。
北向きの土地のメリットとデメリットがどんなところにあるのか確認しましょう。

 

北向き土地のメリット

各方角の土地の中で最も安く購入できるのが北向きの土地です。
ほぼ同じ場所で同規模の土地一番安く購入できるのは大きなメリットといえます。
敷地の北側に駐車場を配置することが多いことから、
有効利用しにくい土地の北側部分を有効活用することも可能です。
日照が穏やかなことから家の壁紙などが傷みにくいメリットもあります。

 

北向き土地のデメリット

北向きの土地のデメリットはやはり日当たりが悪いことです。
湿気が抜けるまでの時間がかかることもあります。
冬場は日差しが少ないことから気温が低い傾向です。
こうしたことから、日照時間が少ない
洗濯物が乾きにくいといった弊害が発生します。
南側に建物があるとこの傾向はさらに悪化してしまいます。

 

人によっておすすめの方角は変わる!

少し前まで土地の方角は南向きが最上とされてきました。
その傾向は今も続いていますが、都市部を中心に方角を気にしない人も増えつつあります。
現代の日本ではライフスタイルは一様ではありません。
かつてのような「一億総中流」といった意識は過去のものです。
どの方角がよいのかは結局その人や家族のライフスタイルや周辺環境によって大きく変わっていきます。
今でも南向きの土地は人気があり、割高となることは事実です。
それらを踏まえ自分たちにあった土地を探しましょう。