コラム

2022/06/14

土地の購入

狭くて土地建てる「狭小住宅」を成功させるコツ

姫路ではあまり馴染みがないかもしれませんが「狭小住宅」の計画はゼロではありません。

都心部では15坪程度の土地でも当たり前に建てられており、姫路でそこまでの狭小地は多くありませんが、
20坪台〜30坪前後といった土地面積が十分に取れない狭小地は存在します。所有地があるが土地が狭い、
良さそうな売土地があるが狭くて家が建てられるか分からないといった方でも諦めずに本記事をお読みいただけると幸いです。

 

狭小住宅とは?

冒頭でもお話させていただきましたが、狭小住宅とは狭くて小さい土地に建てられる住宅です。
都心部で車を持たない世帯や家族で1台所有といった世帯などでは15坪程度の土地から新築を計画していますが、
車社会の姫路ではおおよそ30坪前後くらいの土地に計画する場合は狭小住宅といえるかと思います。
(狭小住宅というワードに具体的な定義がある訳では無いため、あくまで主観でのイメージです)

広い土地と比べてもちろん成約はありますが、ご要望や設計次第では十分に計画が可能です。

 

狭小住宅のメリットは?

狭小住宅について、メリットとデメリットに分けてご説明していきます。

まずはメリットから。

 

土地代が安く抑えられる

土地は坪数×坪単価で金額が決まります。
このため、土地の面積が大きくなればなるほど比例して金額は増加していきます。
土地を購入して新築を建てる場合、
土地にかかる費用を抑えることができれば、その分建物に費用をかけたり、総予算を抑えたりできるでしょう。

 

外構費用が抑えられる

狭小住宅は土地を最大限活用して計画するため、お庭や駐車場スペースにかかる費用が最低限で済みます。
外のスペースが必要ない場合は最小限必要な坪数を把握して土地を検討するのも、余分な費用がかからずおすすめです。

 

庭の手入れに手間がかからない

大きな庭が憧れの方は当てはまりませんが、共働きで忙しいご夫婦や、庭いじりなどの予定がないご家族であれば、
庭がなければ雑草の処理に時間を取られることもなく、植栽の水やりに手間がかかることもありません。

 

狭小住宅のデメリットは?

では次にデメリットについても、同じ様にいくつかピックアップして解説していきます。

 

間取りに成約ができる

狭小地に家を建てるとなると、広い土地と比較すると間取りの自由度は下がります。

1階あたりに割り当てることのできる広さは小さくなりますし、階数を3階建て以上にするなど、
多層階にする場合は、リビングを2階にするといった間取りの変更をするケースもあるでしょう。

 

立地によっては防犯面の考慮を

境界ギリギリまで建物を寄せて建築するため、立地によってはセキュリティやプライバシーの問題に注意しましょう。
大通り沿いや人通りの多い土地であれば、主生活空間を2階以上に持ってくるなどの工夫が必要です。

 

建ぺい率によっては希望する広さのお家が建てられないことも

建ぺい率とは、都市計画によってあらかじめ決められているもので、土地の広さに対してどれくらいの土地を使って建てて良いかを定められたものです。

例えば建ぺい率50%の指定がある地域で40坪の土地にお家を建てようとする場合、40坪×50%=20坪が上限となります。
したがって1階の床面積が20坪までのお家しか建てられません。

ちなみに似たような言葉で「容積率」というものがありますが、
容積率はその土地における最大の延床面積(つまり1階や2階など、全ての階数の面積の合計)を定めたものです。

40坪の土地で建ぺい率50%で容積率100%の場合、1階の床面積が20坪、2階以上を含めた面積の総合計で40坪が上限となります。

 

建ぺい率、容積率についてはこちらも参考に

 

狭小住宅の計画を成功させるコツ

メリット・デメリットそれぞれ解説してきました。
では実際に狭小住宅を建てることになった際、どうすれば上手くいくかご紹介します。

 

プライバシーの保たれる設計を行う

姫路ではあまり見かけませんが、長い時間を過ごすLDKを2階に設計することは狭小住宅では珍しくありません。
道路との階層を変えることで、狭小地で道路との距離が近くても目線を気にすることなく生活ができます。

 

水回りの動線設計を考える

上に記述したようにLDKを2階に配置した場合、洗面脱衣室や浴室の配置は十分考慮する必要があります。
家事の動線を考慮して同じ2階に配置するのか?帰ってきてからの動線を考慮して1階に配置するのか?は生活スタイルによっても大きく変わります。
2階LDKにした場合、1階が居室になるので、居室からの距離が近くなる方が使いやすい場合もあります。
水まわりは毎日使う場所なのでしっかりと考えておきましょう。

 

ただし、水回りを2階以上に設置する場合には、水圧の強さなども考慮する必要がある点に注意が必要です。

 

吹き抜けや勾配天井を上手く使う

隣の家との距離が近く採光が取りづらい場合は吹き抜けを作るのもおすすめです。
また2階の空間は勾配天井にすると開放感が生まれ部屋を広く見せてくれます。
横の広がりが確保できない分、縦の空間を上手く使うと圧迫感を感じないお家になります。

 

まとめ

今回は狭小住宅でお家を建てる際のコツと注意店について解説させていただきました。
狭小地に家を建てる計画がある方、土地が中々見つからない方はぜひ参考にしていただけると幸いです。